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インプラントの金属アレルギーの症状とは?

インプラントで金属アレルギーの反応が出てしまった場合、どこにどのような症状が出るのでしょうか。ここでは、インプラントの金属が関係する皮膚の疾患についてご説明します。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、よく知られている疾患のひとつです。

掌蹠膿疱症の症状

症状としては、手のひらや足の裏などに、うみを持った膿疱という発疹がプツプツとたくさんできます。小さな水ぶくれ(水疱)ができはじめると、最初にかゆみを伴うことが多いです。

その後、膿疱が乾き、茶色っぽいかさぶたになり、はがれ落ちていきます。まわりの皮膚にも炎症が及ぶため、赤くなったり皮膚の表面がカサカサします。

膿疱の中に細菌などの病原体は存在しないので、直接触れても人にうつることはありません。

扁平苔癬(へんぺいたいせん)

他にも、インプラントの金属と関連するものとしては扁平苔癬(へんぺいたいせん)という疾患があります。口扁平苔癬は、口腔粘膜や頰の内側の頰粘膜、唇の内側の口唇粘膜という箇所に発疹がでることが多いのが特徴です。

扁平苔癬の症状

現れる症状としては、白い粘膜の角化(かっか)がレースのようになり、その周辺に発赤が伴います。あまり、自覚症状はありませんが、発疹がただれてしまうと、痛みが出て食事がとりにくいということが起きます。

一般に金属アレルギーを引き起こすには、原因となる金属がイオン化することが 前提で、イオン化の条件は口腔内であれば唾液を介して、皮膚なら汗を介して起こり、 口腔粘膜、皮膚、消化器官で吸収され、その金属イオンが整体の組織と反応して起こり、 扁平苔癬、口内炎、掌蹠膿疱症や難治性粘膜疾患などが症状として現れる。

引用元:(PDF)日本口腔インプラント学会第29巻
(日本口腔インプラント学会第29巻より/インプラント治療後に口腔口扁平苔癬が発症した症例の報告(PDF)

人によって異なる症状が現れる電磁波過敏症

パソコンやスマートフォンの普及で、身近なところからたくさんの電磁波が発生しているといわれています。この電磁波が、歯科治療の際に用いられた金属に集まることで体にさまざまな不調が現れて起こるのが、電磁波過敏症です。

残念なことに、金属アレルギーになりにくいと言われているチタンインプラントも金属製のため、治療後に疲労感、めまい、頭痛や吐き気などの症状で電磁波過敏症が疑われるケースも増えているようです。アレルギーは、病気というよりも体質によるところが大きく、アレルギーの発症を抑えるには日頃から生活習慣にも気をつける必要があります。

金属にかぶれやすい人やパッチテストでアレルギーがわかった人は、金属アレルギーの心配がない、ジルコニアインプラントを検討するのも選択肢です。

日本人の10人に1人が発症するといわれる金属アレルギー

金属製のピアスやネックレスなどをつけていると、肌に触れた場所やその周囲に、かゆみや赤みなどの症状が出てしまう金属アレルギー。多くの人が発症する一般的な皮膚疾患です。

しかし、皮膚科で薬を処方してもらうまでもなく、ピアスやネックレスなどを外すことで症状が改善したという経験をなさった方も多いのではないでしょうか。

実は金属アレルギーには、このような接触皮膚炎以外にも、全身性の金属皮膚炎というのがあります。これは、歯科治療で銀歯を入れている方やインプラントをされた方に現れる症状で、全身に、かゆみやかぶれが現れる場合もあります。

また、口の中の粘膜が赤く腫れたり、インプラントの周囲が炎症を起こしたりすることもあります。発症頻度は非常に低いものですが、口腔内の金属が原因とは気づかず、長期にわたって症状が改善されないことも多いようですが、やはり原因となる金属を除去することで症状は次第になくなるケースもあります。

金属製インプラントがアレルギーの引き金になることも

ピアスやネックレスを身につけていても平気だった人が金属アレルギーになることがあります。それは、金属製インプラントを付けることで金属の吸収量が増え、許容量を超えてしまったからです。口内が酸性で金属が溶けやすい環境なのも原因のひとつだと考えられます。

インプラントがアレルギーを引き起こしている場合、外せば症状が改善することも。しかし一度金属アレルギーになると、完治は難しいといわれています。一度でもアレルゲンの許容量を超えれば、体の免疫機能が金属イオンをアレルゲンと認識します。アクセサリーや食べ物に含まれる金属物質にも反応するようになるので、以前の状態には戻らないでしょう。

また、インプラントを外して症状が改善するとしても、効果が出るまでには半年から1年程度の期間が必要だといわれています。その間は金属アレルギーの不快感に耐えなければなりません。だからこそ、つらい金属アレルギーに苦しまないように、インプラント治療前にはしっかりパッチテストなどのアレルギー検査を行うべきです。特に今何らかのアレルギーを持っているなら、金属アレルギーが発症してしまうかもしれない金属製インプラントはなるべく避けるのが賢明といえます。

インプラントを外せば金属アレルギーは治る?

不快感や生活上の不便さなどがともなう金属アレルギー。口内の発疹はインプラント器具が原因になっている場合が多く、インプラントを外すことで発疹がなくなるケースがあります。

ただし金属アレルギーの発症には金属の種類や金属に触れている時間・許容量が関係しており、金属アレルギーの原因になっているのはピアスやネックレスなどのアクセサリー、たばこに含まれるニッケルなどの金属であることも。これらのアレルゲンが総合的に金属アレルギーを引き起こすので、インプラントを外すだけでは金属アレルギーは治らないのです。

しかしインプラントは常に体に触れているので、コアやクラウンが金属アレルギーの発症を加速化させたり、症状を慢性化させたりしている可能性は十分にあります。アレルゲンになりにくいとされるチタンでも、入れてから長時間経てば金属アレルギーの原因になる可能性は否めません。

すでにアレルギーが発症している方は、金属製のインプラントをなるべく避けることが大切です。費用は高くなりますが、金属製のインプラントで治療費を安くしてもアレルギーで受診するのは本末転倒。アレルギーが出ないセラミックやジルコニアを使うことが、改善への第一歩といえるでしょう。

金属アレルギーの治療法もきちんと選びましょう

もし金属アレルギーになってしまった場合、治療方法も注意して選ばなくてはいけません。何とか金属アレルギーを治したいという患者の弱みにつけこんで、高額で根拠のない治療を行っている医師もまれに存在するためです。

たとえば金属アレルギーのキレート療法はキレート剤の点滴を利用してアレルゲンとなる物質を排出する方法です。今のところ金属アレルギー治療としての科学的根拠はなく、つらい副作用に苦しむだけということも考えられます。なかにはキレート療法がうまく作用し症状が改善したという人もいるかもしれませんが、医学的に効果が実証されていない治療はおすすめできません。

一般的な金属アレルギーの治療は口腔内金属を除去することがほとんどです。そのうえでアクセサリーなどの体に触れるものや、飲食を含めた生活の見直しなどを実施。しかし、これらを行っても完治は難しいとされています。

金属アレルギーの治療で最初に撤去されやすいのは、インプラント、クラウンなどの口腔内金属。このことからも、金属製のインプラントはリスクが高いといえます。金属アレルギーのリスクを下げるなら、ジルコニアやセラミックといったメタルフリーのインプラントを選択肢に入れておきましょう。