インプラントが漠然と「怖い」と感じている方に向けて、「安全性」「痛み」など怖さの原因となる部分を払しょくできる手術方法をわかりやすく紹介します。
入れ歯やブリッジと比べて、格段に噛める喜びが上がるというインプラント。この特集をよんで快適な口内を手にいれましょう。
目次
まずは、インプラント治療の何が不安なのか考えてみましょう。
以下は、よく聞かれる患者さんの声です。どれか当てはまるものはありますか?
歯茎を切るのが怖い
時間もお金もかかりそう
とにかく痛いのが苦手
ドリルで穴をあけるって本当?
最近、金属アレルギーが気になる!
上記の不安の声にいくつか当てはまる項目があったのではないでしょうか。ここでは、そんなよく聞く不安を、インプラント専門クリニックを開院している先生に教えてもらいましょう。
教えてくれるのは、インプラントの世界最大級の学会ICOI(国際口腔インプラント学会)のジャパン役員理事も務める医学博士・滝澤聡明先生。
神奈川医科歯科大学卒、日本大学歯学部生理学博士課程修了。その後、歯科医師の教育機関である国際デンタルアカデミーにて研修、従事しながら国際的に進んだ技術や多くの症例を学び技術を習得。その後、東京・神奈川に3クリニックを開院し、なかでも日本橋のクリニックでは無切開インプラント治療に特化し、多くの患者を治療している。
インプラントでよく聞く、歯茎を切り開いて治療することへの痛みを想像して踏み出せない方は本当に多いそうです。
そこで、滝澤先生のクリニックで積極的に取り入れているのが歯茎を切り開かない「フラップレス手術」。その名の通り(フラップ=ぱたぱた開閉するもの、レス=ない)手術法になります。以下でわかりやすく、イラストで解説します。
切開方法では、メスで歯茎を切り開くことから始めます。
一方、フラップレスでは事前にCT撮影(Computed Tomography =コンピューター断層撮影)などを駆使して、綿密なシミュレーションを行い歯茎の内部の状態を把握。ガイドをつかって、埋入する場所をパンチなどで小さな穴を開けます。
切開方法では、歯茎を切開後に骨の状態を直視していきます。フラップレスの場合はCT画像での3Dシミュレーションが行われているので、このステップが不要になります。
インプラント体の埋め込みについては、歯茎が開いているか、いないかの違いのみ。ドリルなどによって骨内に埋入させます。
インプラント体が骨と結合するまで数か月待ちます。フラップレスの多くの場合は、インプラント体とかぶせものをつなぐ部分を露出させておくため、結合したらすぐにかぶせものをして完了。
切開方法の多くの場合は、一度歯茎の下に完全に埋め込みます。
歯茎の下に埋め込んだインプラントが結合したら再度切開し、インプラント体の頭部を露出させ、歯肉の回復を待ってからつなぎ部分を付け替えます。
フラップレスは歯茎を大きく切開しないため、出血が少なく、痛みや負担も切開と比べると軽減されます。傷が小さいため治療期間も短くなるなどメリットも多いですが、デメリットもあります。
CT撮影などであご骨の形状を判断するため、医師の経験や技術が必要。また、ガイドを使用する場合は費用が高くなることもありますが、歯茎の切開が怖いという方にはお勧めの方法です。
即時荷重インプラントはインプラント埋入時に仮歯まで入れるので、ある程度の配慮をすれば見た目を含め、いつもと変わらぬ生活を送ることができます。
通常のインプラントでは、インプラント体が結合するまでは患部に負担をかけないように食事を気を付けたり、なにより笑ったときなどに隙間が見えてしまうことがあります。そのことを考えると、即時荷重インプラントなら多少の時間がかかるインプラント手術へのハードルが下がることでしょう。
また、インプラントは自費診療であることから、費用は高額であることは多くの方がご存じかと思います。素材自体の金額は変わりませんが、即時荷重インプラントは手術の回数が通常より少ないため多少費用を抑えることができます。
インプラントはイメージ的なところから痛みが強いと思われがちですが、実はそれほど強くはなく痛み止めの薬で落ち着く程度の物です。
ですが、やはり痛みに対してとても敏感な方にはリラックス作用のある「静脈内鎮静法」を併用し、鎮静・鎮痛効果のある「笑気吸入鎮静法」を使用します。
鎮痛作用が強めである笑気吸入方法は吸入タイプなので、麻酔の注射が怖いという方にも効果があります。
ドリルの響く音や身体に伝わる振動が苦手な方向けなのが骨拡大インプラント。初めに針ほどの細い穴を開け、そこに特殊な専用器具を使い少しずつ拡大させていきます。
針ほどの細いドリル上の物で穴をあけるだけなので、ドリル特有の音やニオイなどの苦手な部分は回避できる方法です。ただし、手術完了までは時間が多少かかります。
近年では、チタンという素材に触れる機会も多くなっており、金属アレルギーを突然発症してしまうケースも見られます。金属アレルギーではなかったのにチタン製のインプラントを入れて発症してしまうことは最も避けたいものです。
より安全にインプラント治療をしたいというかたにおすすめなのがジルコニアインプラントです。メタルフリーのため金属アレルギーの方でもインプラント治療が可能です。
ジルコニアインプラントと金属アレルギーの関係をもっと知りたいならこちら
さまざまなインプラントの「怖い」や「不安」に対して、さまざまな治療方法や対応方法を提示してくれた滝澤先生が東京・日本橋に開院するクリニック情報はこちらです。
所在地 | 東京都中央区日本橋2丁目1−21 第二東洋ビル4F |
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診療時間 | 月・火・水・金:10:00〜18:00 土曜:10:00~17:00 |
休診日 | 木曜・日曜・祝日 |
アクセス:電車 | 地下鉄「日本橋駅」A7出口よりすぐ(徒歩30秒) |
アクセス:新幹線 | 「東京駅」八重洲口より外堀通り沿いを北上、呉服橋交差点を右折、1つ目の交差点(八重洲一丁目)すぐ |
アクセス:飛行機 | 羽田空港より京急空港線⇒都営浅草線直通電車:「日本橋駅」下車 |
電話番号 | 03-6262-7996 |