目次
ここでは、ジルコニアインプラントと骨の結合について紹介します。チタンインプラントなどの人工歯根と骨の結合についてと、結合しないリスクについても一緒に解説していきます。
そもそも、インプラントは本物の骨ではなく人工の骨、つまりは人工歯根です。
歯がなくなってしまった人に対し、歯の根元部分の代用としてインプラントを埋入することで、人工歯を被せられるようにするものです。
人工物なので骨と結合しないように思われがちですが、実は荷重を繰り返しかけることで骨と結合することが分かっています。
この事象は1952年にペル・イングヴァール・ブローネマルク博士が、微小血流の観察を行っていた際に発見されました。骨の組織が拒否することなく結合する現象は、オッセオインテグレーションと名付けられています。
人工歯根が骨と結合しないことで、人工歯が抜け落ちたり、ずれてしまったりするケースも中にはあります。
インプラント治療は少なからず失敗するリスクがあり、口腔内の状態に応じて適切な施術が必要です。
人工歯が抜けるだけでなく、最悪の場合は膿んでしまうことや、上顎や下顎で埋入したインプラントが迷入してしまうこともあります。
骨と結合しない要因はいくつか考えられますが、その一つとして骨の量が十分に足りていないことが挙げられます。
通常歯が抜けて落ちてしまうと、歯が抜けた箇所はどんどん骨が吸収されていってしまうのです。
骨が痩せていて十分な量ではない場合、インプラントを打ち込んでも骨とは結合せずに、抜け落ちてしまうこともあります。
そうなると、一度インプラントを抜き、十分な骨の量に増やしてから再手術する必要が出てきます。
インプラント治療後のトラブルや合併症は、治療費の負担がかかるだけでなく、体に大きな負担がかかってしまうリスクもあるのです。
参照元:(PDF)インプラント治療におけるトラブルと合併症について(公益社団法人日本口腔インプラント学会 口腔インプラント治療指針2016(PDF))
参照元:インプラントの治療失敗実例|歯科口腔外科塾(歯科医 新谷悟の歯科口腔外科術)
チタン製のインプラントと同様に、骨と結合するまで3カ月~半年程度と時間はかかりますが、ジルコニアインプラントも骨と結合します。
施術後は約1年程度かけて骨が成熟されていくとされており、治療後も定期的なメンテナンスは必要となっています。
施術が不適切な場合は、チタン製であってもジルコニア製であっても、骨と結合しないリスクはあります。
また、適切な治療を施されていても、口腔内の状態によっては歯肉炎や歯周病が原因となり、トラブルを引き起こす可能性があるので注意しましょう。
参照元:チタン製インプラントと同様に結合が確認された事例(赤坂歯科クリニック メタルフリー(非金属治療)の取り組み)
ジルコニアインプラントは患者へのメリットが大きいですが、加工が難しい素材であるため、医師や技師の技術が必要になります。
こちらでは、歯学会で会員数が多い国際口腔インプラント学会(ICOI)の指導医が施術する都内のクリニックを紹介していますので、あわせてご確認ください。
東京でジルコニアインプラントの
治療ができるおすすめの歯科クリニック
快適な口内へとなる大事なインプラント治療は、信頼や安全性の高いクリニックを選びましょう。以下で紹介しているのは「ジルコニアインプラント 東京」のGoogle検索結果で表示される117クリニックを調査(2023年6月7日時点)し、ジルコニアインプラントの施術実績の記載、認定指導医の在籍、インプラント専用手術室があることが公式サイトで確認できた3クリニックです。記載事項や金額などをご自身の目で確認し、比較検討ください。