目次
インプラントの種類は、最初からインプラント体とアバットメントが一体化したワンピース型と、それぞれのパーツに分かれているツーピース型があります。構造の違う2種類のメリットやデメリットなどを解説しています。
ワンピースタイプは、外科手術が1回で済むことから、ツーピースタイプに比べて治療期間が短く、体への負担も少ないメリットがあります。さらに部品が少ないため、2ピースタイプよりも費用を低く抑えることができます。
顎の骨がしっかりしている場合に限られてしまうので、すべての人に使えるわけではありません。
また、アバットメントに問題が生じた場合、外科手術を行ってインプラント全体を外さなければならないというデメリットがあります。
ツーピースタイプは、フィクスチャーとアバットメントが別々なので、一回法と二回法の2つの手術法のどちらでも選ぶことができ、顎の骨の状態に左右されません。
また結合期間を長くとるので、細菌への感染リスクが低いのがメリットです。
外科手術を2回も行うことで体への負担が大きく、治療期間が長くなります。
また、フィクスチャーとアバットメントをつなぐネジが緩む可能性があります。
インプラント体(フィクスチャー)にも4つの形状がありますが、一般的には最初に紹介する2つが現在のインプラント治療において使われているものになります。
一般的によく使われているインプラントはこのタイプが多く、ネジのような形状をしています。
スクリュータイプの方がインプラント体を埋入した時に骨により固定されやすいと言われています。
また、噛むちからを周囲の骨に分散させることができる点も一般的に使われている理由のひとつです。
なお、スクリュータイプには、先が細いルートタイプと太さが変わらないスレートタイプがあります。
骨に埋め込む穴は小さくて済むので体への負担が少なく、噛む力も効率よく歯に伝えることができます。
特徴的なデメリットは無く、患者さんの症例に合わせて使い分けられています。
シリンダータイプも現在のインプラント治療において主流となっている人工歯根です。円筒形になっているのが特徴的です。
シリンダータイプは、ネジのような形状ではなく、なめらかな円筒形なので、容易に埋め込むことができ、2回法の治療に適したタイプだといわれています。
表面積が小さいため、初期固定する力が弱いというデメリットがあります。
スクリュータイプと似ていて、ネジのようならせんの形状をしていますが、中が空洞になっており、穴が何ヵ所か空いているのが特徴です。最近では、あまり取扱われなくなっているようです。
T字の独特の形をしたタイプです。板状のため、狭い部分に活用できる利点はありますが、強度には問題があり、破損なども起きやすいため、現在のインプラント治療ではほとんど使われていません。
ジルコニアインプラントは患者へのメリットが大きいですが、加工が難しい素材であるため、医師や技師の技術が必要になります。
こちらでは、歯学会で会員数が多い国際口腔インプラント学会(ICOI)の指導医が施術する都内のクリニックを紹介していますので、あわせてご確認ください。