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ジルコニアと他のセラミックインプラントとの違い

ジルコニアはセラミックの一種ですが、他のセラミックとは強度や審美性が少し異なります。ここでは、素材の違いや両方のメリットを持つ素材などについてまとめました。インプラント治療を検討している方は、チェックしてみてください。

ジルコニアとセラミックの違い

歯科治療に使われるセラミックの中の一つがジルコニアです。ジルコニウムを酸化させた物質で、透明で安定性が高いという特徴があります。ここではジルコニアに注目して、他のセラミック素材との違いをまとめました。

強度はジルコニアのほうが高い

インプラントに使われるのは安定した物質で強度の高いジルコニアですが、上にかぶせるクラウンは、ジルコニアもセラミックも選べます。ただし、それぞれに長所・短所があるので、そこを踏まえたうえで選ぶことが大切です。

オールセラミックの人工歯は割れやすいという欠点があり、長期的な使用には向かない素材となっています。一方で、フルジルコニアの人工歯は鉱物を含んでおり強度があるので、適切なメンテナンスをすることで10年以上持つインプラントになります。

長期的にキレイな見た目を維持するならジルコニア

透明感があり変色しにくく、自然な歯に近い色合いが出せるセラミック。しかしオールセラミックにすると割れやすいという欠点があり、歯を噛みしめたり硬いものを噛んだりすると欠けて審美性が一気に落ちてしまいます。

ジルコニアは透明感が特徴。ただし再現できる歯の色は5パターンのみで、自然な歯に近づけるには限界があります。ただ頑丈で丁寧に扱えば長持ちするため、長期的にキレイな見た目を維持するならジルコニアが良いでしょう。

フルジルコニアとオールセラミックの価格の違い

フルジルコニアの人工歯は、1本あたりの相場が約6~7.5万円といわれています。それに対し、オールセラミックは1本あたりの相場が9~12.5万円程度。保険治療であるレジンや銀歯は、1本あたり3,000~5,000円が平均費用です。

フルジルコニアもオールセラミックも保険外治療となるので、銀歯やレジンと比べると高額と言わざるを得ません。しかし、高価な治療費がかかる分、より自然な仕上がりと強度を保てるため、口元を美しく仕上げたい人達に人気の治療となっています。

ジルコニアとセラミック両方のメリットを持つ素材も

ジルコニアでできた人工歯の表面にセラミックを焼き付けたものを、ジルコニアボンドまたはジルコニアセラミックと呼びます。ジルコニアが持つ強くて丈夫な特徴を持ちながら、オールセラミックのように歯の色を細かく調整できるので、とても人気がある素材です。

しかしながら、人工歯だけで1本約8~10.5万円ほどするため、インプラント体を埋入する治療と合わせるとかなり高額な治療となってしまいます。そのため、高額な費用がかかっても、自然で綺麗な歯に仕上げたい人に向いている素材といえるでしょう。

長期間使いたいならフルジルコニアかジルコニアボンドがおすすめ

セラミックは比較的割れやすい素材なので、歯ぎしりする人や物を強く噛む癖のある人には向いていません。また、ジルコニアよりも劣化しやすく、長期利用にも適していない素材です。長い間インプラントをキレイに保ちたいなら、強度があり比較的審美性も高いジルコニアをおすすめします。ある程度色合いを整えたい人はフルジルコニアを、見た目にこだわりたい人はジルコニアボンドでクラウンを作ってもらうと良いでしょう。

上部構造に使われる主なジルコニア・セラミックの種類まとめ

インプラントで使用される人工歯は、あごの骨に埋め込む部分である「歯根部分」、さまざまな素材で作られた人工の歯である「人工歯部分」、歯根部分と人工歯部分を繋げる「支台部分」の3つのパーツで構成されています。そして、このうち「人工歯部分」を別名「上部構造」とも呼んでいるのです。

ここでは、この上部構造に使用される素材のうち、ジルコニアとセラミックにはどのような種類があるのかを見ていきます。

ハイブリッドセラミックス

ハイブリッドセラミックスは、合成樹脂であるレジンに石英、ジルコニア、セラミックといった無機物質の細かい粉末を混ぜた素材です。天然の歯に近い外見の上部構造を作ることができ、価格もリーズナブルな金額であることが多いのがメリットです。

オールセラミックに比べて高い柔軟性を持つため、欠けにくい素材と言えます。また、天然の歯と同じく自然に摩耗していくので、ほかの天然の歯に余計な負担や圧力をかけることがありません。

また、一般的な歯科治療に使用される硬質レジンよりも混入されている無機物質の量が多いため、高い耐久性に加えて変色しにくいというメリットもあります。しかし、長期間使用し続けていると質感が失われていくので、永久に変色しないというわけではありません。オールセラミックに比べると、長期間にわたる耐久性は一歩譲ります。

オールセラミックス

名前の通り、セラミックスのみで構成された上部構造です。そのもっとも大きなメリットは、さまざまな素材の中でも天然の歯にもっとも近い質感が出せることでしょう。セラミックは美しい艶があり色合いもさまざまなので、ひとり一人の歯の質感の違いに合わせて理想的な色合いを選ぶことができます。陶器なので汚損や変色に強い、耐久性が高く欠けにくいというメリットもあります。また、金属ではないので金属アレルギーを持っている人でも安心して使えるという点も特徴の1つでしょう。

魅力的な点がたくさんある反面、そのぶん価格が高くなるのがデメリットのひとつです。また、汚損や変色には強く耐久性は高いものの、陶器なので金属のような柔軟性を持たず、ブリッジのような強い力がかかる部分には不向きな素材です。

ジルコニア

装飾品としても用いられるジルコニアは、美しい歯の色を再現できることや歯茎ともよくなじむことから、上部構造に用いられる素材の中ではトップクラスの審美性を誇っています。また、金属ではないので金属アレルギーを持っている人も使えるというメリットがあります。加えて柔軟性も高く、噛み合わせによる他の歯への負担が少ない点も特徴。強い力のかかる部位に用いても破損しにくい素材でもあるのです。

目立つデメリットとしては、価格が多少高い部類に入るということくらいで、上部構造の素材としてはとても優秀であると言えるでしょう。

ジルコニアセラミックス

ジルコニアを芯として、その周囲をセラミックで覆った素材です。ジルコニアを芯とすることで高い耐久性を獲得しており、割れ、欠け、変形に対して高い耐久力を発揮します。ジルコニアと同じく非金属なので金属アレルギーでも問題なく使用できるため、今まで耐久性の問題のため非金属素材で作れなかった部分の上部構造も完全に非金属化できるようになりました。質感も天然の歯に近く、高い審美性も持っています。

そうした多くのメリットの代償として、どうしても価格は高めになってしまいます。

ジルコニア・セラミックス以外の素材は?

前術のジルコニアやセラミック以外の素材としては、金属素材やメタルボンドがあります。金属素材の上部構造は、当然金属アレルギーの人には使えませんが、金属ならではの高い耐久力があり、破損にとても強いのが特徴です。

金属(ゴールドクラウン)

いわゆる銀歯、金歯のような見た目になる上部構造です。当然のことながら天然の歯とはまったく異なる外見になるので審美性の観点からは避けられがちですが、高い強度と耐久性を持つので割れてしまうようなリスクが少ないのが特徴。また、費用はほかの上部構造素材よりも安価です。見た目を気にしないのであれば優秀な素材と言えるでしょう。

メタルボンド

金属で歯の形のフレームを作り、セラミックをコーティングした素材がメタルボンドです。セラミックのおかげで天然の歯に近い色調や質感が再現可能で、経年劣化による変色もほとんどありません。また、費用も比較的低く抑えることができます。

反面、金属フレームを用いているので金属アレルギーを持っている人には使用できません。また、あくまで金属の表面をセラミックコーティングしているだけなので、審美性は高いもののオールセラミックなどと比較するとどうしても透明感が劣ります。経年劣化による変色には強いものの、長期間装着していると金属部分が溶けだして歯が黒ずんでしまうことがあります。